こんにちは。チーズジャーニー、運営者の「Ayumi」です。
スーパーのチーズ売り場に立ち寄ると、キラキラしたパッケージのチーズがたくさん並んでいてワクワクしますよね。でも、ふとこんな疑問を抱いて、棚の前で立ち止まってしまったことはありませんか?
「クリームチーズって、分類上はナチュラルチーズなの?それともプロセスチーズ?」
「妊娠中はナチュラルチーズを控えるべきって聞くけど、クリームチーズもダメなの?」
特に妊娠中の方や、小さなお子さんがいるご家庭では、食の安全は最優先事項。原材料に含まれる生乳の殺菌処理や、毎朝食べている「キリ」などのポーションタイプがどちらに分類されるのか、とても気になりますよね。実は私自身、チーズについて深く学ぶ前は、パッケージの裏面を見ても「カタカナばかりでよく分からない…」と諦めていました。
今回は、そんな少しややこしいチーズの分類や、安心して楽しむための選び方について、私なりに調べた知識と経験をシェアしたいと思います。これを読めば、もう売り場で迷うことはなくなりますよ。
- クリームチーズが「ナチュラル」か「プロセス」かの見分け方が分かります
- キリなどの人気商品が具体的にどの分類になるのか理解できます
- 妊娠中の方が気をつけるべきリステリア菌と安全な商品の選び方を知れます
- カロリーや糖質を抑えながら美味しく食べるための工夫が身につきます
ナチュラルチーズとクリームチーズの定義と違い

まずは、誰もが一度は迷う「このチーズはどっちなの?」という基本的な疑問から解消していきましょう。見た目は同じ白いブロックでも、その生い立ち(製造工程)には大きな違いがあるんです。
プロセスチーズとの違いと見分け方

結論から言うと、本来のクリームチーズは「ナチュラルチーズ」に分類されます。
ナチュラルチーズとは、生乳(ミルク)やクリームに乳酸菌や酵素を加えて発酵させ、固めてホエイ(水分)を抜いたもののこと。言ってみれば、ミルクの栄養と旨味をギュッと凝縮した「生きている食品」です。熟成タイプであれば時と共に味が変化しますが、クリームチーズのようなフレッシュタイプは、熟成させずに作りたての新鮮な風味を楽しむのが特徴ですね。
ちなみに、クリームチーズとよく似た「マスカルポーネ」もナチュラルチーズの一種ですが、実は脂肪分や酸味の強さが全く異なります。
ティラミスやケーキ作りでどちらを使うか迷っている方は、こちらの比較記事を参考にしてみてください。

一方で「プロセスチーズ」は、ナチュラルチーズを原料として作られる加工品です。一度完成したナチュラルチーズを加熱してドロドロに溶かし、乳化剤を加えて再び型に流し込んで固めます。
加熱による「リセット」がポイント
プロセスチーズは製造工程で高温加熱されるため、発酵に関わる菌や酵素の働きが止まっています。そのため、いつ食べても味が均一で、保存性が高いのがメリットです。
見分け方はとてもシンプル。パッケージ裏面の「一括表示」にある「種類別」という項目を見てください。ここが「ナチュラルチーズ」となっていれば、それはミルクから直接作られたチーズ。「プロセスチーズ」となっていれば、加工されたチーズです。
キリなど人気商品の種類と分類
ここで少しややこしいのが、みんな大好きな「キリ(Kiri)」のようなポーション(個包装)タイプのチーズです。「キリもクリームチーズだよね?」と思いますよね。私も毎日のように食べていますが、実は製品によって分類が少し異なるんです。
例えば、スーパーでよく見かける「キリ クリーミーポーション」の箱の裏を見てみると、種類別には「プロセスチーズ」や「乳等を主要原料とする食品」と書かれていることがあります。
「えっ、偽物なの?」と驚かないでくださいね。これは、商品の品質を保つための工夫なんです。
なぜプロセスチーズに分類されるの?
ポーションタイプは、個包装を開けた瞬間にすぐパンに塗れたり、そのまま食べても口溶けが良かったりするように作られています。そのために、原料となるナチュラルチーズに「乳化剤」を加えてなめらかにしたり、カルシウムを強化したりしているのです。
決して品質が劣るわけではなく、「素材そのもののフレッシュな酸味」を楽しむならナチュラルチーズのブロックタイプ、「手軽さとクリーミーな安定した味」を楽しむならポーションタイプ、という風に使い分けるのが正解かなと思います。
加熱処理の有無による分類の基礎
ナチュラルチーズというと、「加熱していない生のチーズ」というイメージがありませんか?「非加熱だから菌が生きている」という話もよく聞きますよね。実はここが、クリームチーズにおける大きな誤解ポイントなんです。
日本国内で製造・販売されている大手メーカーのクリームチーズ(ナチュラルチーズ分類のもの)は、製造工程で基本的に「殺菌(Pasteurization)」という加熱プロセスを経ています。
一般的な製造フローでは、原料のミルクとクリームを混ぜ合わせた段階で、例えば約75℃で15秒間といった条件で加熱殺菌を行います。その後、乳酸菌を加えて発酵させるのです。
この加熱工程があるおかげで、フレッシュタイプでありながら、食中毒の原因となる菌をリセットし、一定の保存性と安全性が保たれているんですね。完全に「生(Raw Milk)」のまま作られる一部のヨーロッパの伝統的なチーズとは、この点が大きく異なります。
フィラデルフィアの特徴と選び方
クリームチーズの代名詞とも言える「フィラデルフィア」。お菓子作りのレシピ本を見ると、必ずと言っていいほど「フィラデルフィアを使ってください」と書かれていますよね。
フィラデルフィアの主力商品である200gの箱入りブロックタイプは、正真正銘の「ナチュラルチーズ」です。特に日本で販売されているものは、北海道産の新鮮な生乳を使っていることが多く、ミルクのコクが濃厚で、かつ後味がスッキリとした酸味を持っています。
お菓子作りでの使い分け
チーズケーキにはブロックタイプ一択!
チーズケーキを作る時は、乳化剤などの添加物が少ない「ナチュラルチーズ」規格のブロックタイプを使うのが鉄則です。プロセスチーズタイプを使うと、生地の固まり具合が変わったり、焼いた後の風味が弱くなったりすることがあります。
逆に、朝食のトーストに塗るなら、スプーンですくいやすいカップ入りや、個包装タイプが便利ですよね。同じブランドでも用途に合わせて中身が最適化されているので、自分の目的に合わせて選ぶのがコツです。
スーパーの棚には多くのブランドが並んでいますが、それぞれ味の濃さや塗りやすさに驚くほど違いがあります。
パンに塗ってそのまま食べるならどれが一番美味しいのか、市販の11商品を実食して比較したランキングは必見ですよ。

原材料表示から見る本来の姿
買い物をする時、ぜひパッケージの裏側をじっくり見てみてください。そこにはキャッチコピーよりも正直な、商品の「素性」が書かれています。
私たちが「クリームチーズ」と呼んでいる商品も、法律上の分類で見るといくつかのパターンに分かれます。
| 種類別 | 主な原材料 | 特徴と用途 |
|---|---|---|
| ナチュラルチーズ | 生乳、クリーム、食塩、(安定剤) | 発酵の風味が豊か。酸味とコクのバランスが良い。チーズケーキやディップソース作りに最適。 |
| プロセスチーズ | ナチュラルチーズ、乳化剤 | 味が均一で保存性が高い。熱で溶けにくい場合があるが、そのまま食べるおつまみや給食で親しまれる味。 |
| 乳等を主要原料とする食品 | 植物油脂、乳製品、安定剤、香料など | コストが安く、パンに塗りやすいように柔らかく加工されている。スプレッドタイプに多い。あっさりした味わい。 |
「クリームチーズ」と大きくパッケージに書いてあっても、裏を見ると植物油脂が入っているスプレッドタイプだった、ということもあります。「今日はパンに塗るだけだから安い方でいいや」「今日は特別なケーキを焼くから本物のナチュラルチーズで」という風に、裏面情報を見て選べるようになると、買い物上手になれますよ。
もしお菓子作りなどで大量にクリームチーズが必要なら、業務スーパーの特大サイズをチェックしてみるのも一つの手です。
実際に私も使ってみた、コスパ最強と言われる業スー品の味や品質の正直なレビューはこちらから読めます。

ナチュラルチーズであるクリームチーズの栄養と食

ここからは、実際に食べる時の気になるポイントについてです。特に妊娠中の方や、ダイエット中の方に知っておいてほしい情報をまとめました。
妊娠中はリステリア菌に注意が必要
妊娠中、一番心配なのが「リステリア菌」による食中毒ですよね。リステリア菌は、冷蔵庫のような低温でも増殖できる怖い菌で、妊娠中に感染すると赤ちゃんに影響が出る可能性があります。そのため、「妊娠中はナチュラルチーズを避けたほうがいい」というのが通説になっています。
では、ナチュラルチーズの一種であるクリームチーズも我慢しなければならないのでしょうか?
国内大手メーカー品なら基本的には安心です
日本の大手メーカー(森永乳業、雪印メグミルク、よつ葉など)が製造・販売しているクリームチーズは、先ほど解説した通り、製造過程で必ず加熱殺菌(パストチャライズ)が行われています。リステリア菌は加熱によって死滅するため、これらの製品のリスクは極めて低く、妊娠中でも食べられると言われています。
ただし、絶対に注意が必要な例外があります。それは「輸入食品店などで売られている、無殺菌乳(Raw Milk)使用のナチュラルチーズ」です。
フランスなどの欧州産チーズの中には、風味を大切にするためにあえて加熱殺菌していないミルクで作られたものがあります。これらはリステリア菌のリスクが否定できないため、妊娠中は避けたほうが無難です。「国産」または「大手メーカーが正規に輸入している加熱済み製品」を選ぶのが安心の鍵ですね。
リステリア菌に関する詳細なリスクや予防策については、厚生労働省の公式サイトも非常に参考になりますので、不安な方は一度目を通しておくことをおすすめします。
(出典:厚生労働省『リステリアによる食中毒』)
クリームチーズ以外にも、ピザや外食で出てくるチーズの安全性が気になることはありませんか?
妊婦さんが安心してチーズライフを楽しむために、食べて良いもの・避けるべきものを種類別にまとめた完全ガイドも併せてご覧ください。
また、より詳しい妊娠中のチーズの選び方や、メーカーごとの対応については、妊娠中のクリームチーズは大丈夫?安全な選び方と注意点を解説の記事でも深掘りしていますので、ぜひ参考にしてください。
気になるカロリーや糖質の実際
「クリームチーズって濃厚だから太りそう…」というイメージ、ありますよね。確かに100gあたり約300〜350kcalと、カロリー自体は低くありません。脂質もたっぷり含まれています。
しかし、ダイエットの視点を変えると、実は「糖質」はとても低い優秀な食品なんです。
ご飯やパンなどの炭水化物が100gあたり数十グラムの糖質を含むのに対し、クリームチーズの糖質はわずか2.3g〜3g程度。血糖値を急上昇させにくいのが特徴です。そのため、最近流行りの「ケトジェニックダイエット(糖質制限)」をしている方にとっては、むしろ積極的に摂りたい心強い味方になります。
塩分の低さにも注目!
もう一つ見逃せないのが「塩分」です。プロセスチーズやブルーチーズが塩気が強いのに対し、クリームチーズは塩分控えめ。減塩を気にしている方にとっても、比較的優しいチーズと言えます。
カルシウムは少なめです
チーズ=カルシウムというイメージがありますが、クリームチーズは製造過程で酸を使って固めるため、水分(ホエイ)と一緒にカルシウムが多く流れ出てしまいます。他のチーズに比べると含有量は少なめなので、カルシウム補給目的よりは、良質な脂質とタンパク質の補給源として考えると良いですね。
ダイエット中の方で、より詳しいカロリー事情や太らない食べ方が気になる方は、クリームチーズは太る?カロリーと糖質の真実の記事もチェックしてみてください。
アボカド等の食材とのおすすめレシピ
クリームチーズの魅力は、チーズケーキなどのお菓子だけでなく、ご飯のおかずや「おつまみ」にもなるところ。私の一押しは、なんといっても「アボカドとのわさび醤油和え」です。これ、本当に騙されたと思ってやってみてください。
【3分で完成】アボカドクリームチーズのわさび醤油和え
- アボカド1個とクリームチーズ50gを、同じくらいの大きさのサイコロ状にカットします。
- ボウルに入れ、醤油(小さじ2)、わさび(チューブで2〜3cm)、オリーブオイル(少々)を混ぜたタレを回しかけます。
- 形が崩れないように優しく和え、最後にかつお節をたっぷりかけたら完成!
クリームチーズの乳脂肪分とアボカドの濃厚さが合わさり、そこに醤油の塩気とわさびの辛味が加わると、不思議と「ウニ」や「トロ」のような濃厚な旨味に変化するんです。日本酒や白ワインが進んでしまう、危険な美味しさですよ。
せっかく美味しいおつまみを作るなら、相性抜群のワインも用意して、贅沢な時間を過ごしませんか?
チーズ好きの間で「外さない」と評判の、安くて美味しいワインが買えるおすすめショップはこちらで紹介しています。

そのまま食べる際のおつまみ活用法
料理をする時間がない時や、あと一品欲しい時は、もっとシンプルに楽しみましょう。クリームチーズは「和の食材」との相性が抜群なんです。
- おかか醤油:
冷奴の感覚で、サイコロ状のチーズにかつお節と醤油を少しかけるだけ。これだけで立派な和風おつまみになります。 - 海苔巻き:
焼き海苔でクリームチーズを巻いて食べてみてください。海苔の磯の香りと、チーズのミルク感が絶妙にマッチします。 - チャンジャや塩辛乗せ:
韓国の珍味「チャンジャ」や、イカの塩辛をトッピング。発酵食品同士の組み合わせは間違いありません。辛味とコクのハーモニーがたまりません。 - いぶりがっこ:
秋田名物の燻製たくあん「いぶりがっこ」と合わせるのは、もはや居酒屋の定番メニューですよね。スモーキーな香りがチーズを引き立てます。
クリームチーズ自体に塩分が少ない(プロセスチーズの半分程度)ので、塩気のある食材と合わせてもしょっぱくなりすぎず、ちょうど良いバランスになるのが嬉しいポイントです。
余った場合の冷凍保存のコツ
「特売で大きいサイズを買ったけど、使いきれなくて余っちゃった…冷凍してもいい?」という疑問もよく聞きます。
結論から言うと、「冷凍保存は可能ですが、食感は劇的に変わります」。
クリームチーズは水分と脂肪分が絶妙なバランスで混ざり合っている状態(乳化)ですが、冷凍すると中の水分が凍って氷の結晶になり、チーズの組織を壊してしまいます。そのため、解凍すると水分が抜けてしまい、ボロボロ、モソモソとした食感になってしまうのです。パンに塗るような滑らかさは戻りません。
冷凍した場合は加熱調理へ
もし冷凍保存した場合は、解凍後にそのまま食べるのではなく、シチューに入れてコク出しに使ったり、グラタンに乗せたり、チーズケーキの材料にしたりと、加熱して溶かす料理に使うのがおすすめです。熱を加えれば食感の変化は気にならなくなりますよ。
どうしても冷凍したい場合の失敗しないコツや、ボロボロになった時の復活方法については、クリームチーズの冷凍保存はボロボロになる?失敗しないコツとレシピで詳しく紹介しています。
ナチュラルチーズやクリームチーズの活用まとめ
今回は、少しややこしいナチュラルチーズとクリームチーズの関係についてお話ししました。
分類上はナチュラルチーズであっても、日本の食卓に並ぶ多くのクリームチーズはしっかりと加熱殺菌されており、正しく選べば妊娠中でも安心して楽しめる食品です。カロリーは高めですが糖質は低く、おつまみとしてのポテンシャルも抜群です。
「これはどっちだろう?」と迷った時は、ぜひパッケージの裏の「種類別」を見てみてください。そのひと手間で、自分の目的に合ったチーズ選びができるようになるはずです。美味しいチーズライフを楽しんでくださいね!

